ニューヨークは世界をリードする言わずと知れた大都会ですが、ニューヨーク州は北海道の面積の2倍ほどの広さがあり、大都会だけではない様々な魅力があります。
充実の学生生活を送ることができるニューヨーク州全土にある「ニューヨーク州立大学」を徹底紹介します!
- 目次 -
1.ニューヨーク州立大学 (SUNY) とは
ニューヨーク州立大学は、64校からなる米国最大の巨大大学群です。その中には、29の研究大学や総合大学、単科大学、医療系大学、工科大学と5つの他大学共同大学、30のコミュニティカレッジがあります。
また病院や研究所を運営し、世界最先端の研究や技術開発が行われています。ニューヨーク州によって統轄され、それぞれが質の高い教育を提供しています。
現在は7,000を超える学位や認定プログラムがあり、約44万人の学生が在籍しています。
2.ニューヨーク州立大学の魅力
様々なメリットを持つニューヨーク州立大学について、8つのポイントをご紹介します。
●学費が安く、奨学金が出る大学も!
ニューヨーク州立大学は、公立の大学のため学費がリーズナブルです。またニューヨーク州全域に64校点在しているので、郊外の大学では生活費を抑えることができます。大学によっては留学生対象に返済不要の奨学金を提供しているので、確認してみましょう。
●ニューヨークで学ぶという大きなメリット
ニューヨークと聞くと世界のビジネス、文化の中心となっているニューヨークシティ(NYC)をイメージしますが、ニューヨーク州立大学はニューヨーク州全域に大学があり、その多くは郊外にあります。
NYCに近い大学では週末などを使って大都会ニューヨークを満喫したり、インターンシップやフィールドワークでグローバルな環境に身を置くことができます。
郊外の大学では、美しい自然の中で、治安も良く、勉強に専念できる環境です。どのような地域でも、ニューヨーク州には世界中からの留学生が集まっており、グローバルで多種多様な価値観に触れることができる、刺激的な環境で学ぶことができます。
また、ボストンに近いこともあり、年1回開催されている就活イベント「ボストンキャリアフォーラム」への参加も容易です。
●充実のキャンパスライフ
総合大学では大学内がひとつの街のようになっているので、カフェやレストラン、ショップなどがあり、大学内で充実の学生生活を送ることができます。
学生が主催するイベントも多く開催されたり、スポーツの大学対抗戦が観戦できたりと、学生みんなで盛り上がる機会もたくさんあるので、積極的に参加してみましょう。
大学はもちろん、コミュニティカレッジによっては学生寮を完備し、留学生にとっては生活しやすい環境になっています。大学の留学生課では、個別面談、空港出迎え、アクティビティなど、留学生に様々なサービスを提供しています。
勉強面では Writing Center や Tutor を無料で利用することができます。自分で書いたエッセイやレポートの構成や文法に自信がない時は、Writing Center でチェックしてくれます。Tutor は個別指導のことで、数学などの授業でわからないことを放課後に教えてもらうことができます。留学生にとってはとても助かるサポートを提供してくれています。
●世界的に評価される教育の質
ニューヨーク州立大学は最先端の研究から職業訓練まで、目的や教育内容によって大学が分類されています。名高い教授やノーベル賞受賞者が教鞭をとり、最先端の研究が行われている研究大学をはじめ、アメリカ教育の伝統であるリベラルアーツを基盤に幅広い専門分野を提供している総合大学、専門分野の職業訓練プログラムと大学編入プログラムのあるコミュニティカレッジがあり、準学士号、学士号、修士号、博士号の全課程が揃っています。
●学べる分野が多岐にわたる
ニューヨーク州立大学では、7000を超える学位や認定プログラムがあり、自分のやりたい分野を見つけることができます。
【人気の専攻例】
ビジネス系:ビジネス管理学、会計学、観光学、ホテル&ホスピタリティ経営学、マーケティング学、マネジメント学
人文科学系:コミュニケーション学、ジャーナリズム、人類学、歴史学、考古学
芸術系:美術、デザイン、グラフィックデザイン、インテリアデザイン、映画制作、ダンス、舞台芸術
社会科学系:国際関係学、国際研究学、経済学、社会学、心理学
理数系:建築学、コンピュータサイエンス、数学、生物学、化学、物理学、宇宙工学、電子工学、航空学、運動学、獣医工学、動物学
教育学系:幼児教育、初等教育、中等教育
専門系:料理学、美容学、アスレティックトレーニング、パイロット、看護学
●スタディアブロードプログラムとインターンシップ制度が充実
ニューヨーク州立大学では、専攻している分野を更に深く学ぶために、海外の大学や研究機関へ1学期~1年間留学するスタディアブロードプログラムを提供しています。留学先で取得した単位は、ニューヨーク州立大学の卒業単位として移行されます。このプログラムは留学生でも利用することができます。
インターンシップ制度はニューヨークシティを中心に企業やホテル、国連機関、公益団体で行われています。大学で学んでいる分野に関連するインターンシップを受けることで、社会の中で実践しながら、卒業単位を取得することができます。
●編入制度が充実
アメリカでは大学間の編入は一般的ですが、取得単位が移行できるかどうかは、受け入れ先の大学で判断されるため、せっかく取った単位が認められないこともあります。一方、ニューヨーク州立大学64校の間では、単位の互換が認められており、編入制度が充実しています。
例えば、ニューヨーク州立大学内のコミュニティカレッジから大学に編入する際、コミュニティカレッジで取得した単位をスムーズに大学に移行することができます。これまで多くの現地学生や留学生がこの編入制度を利用して、ニューヨーク州立大学内のコミュニティカレッジから大学へ編入しています。
●安心の留学生受け入れ体制
ニューヨーク州立大学では世界180か国からの約22,000人の留学生が在籍しています。学生を支援するため、各大学では勉強面から生活面まで様々なサポートやサービスを提供しています。
3.ニューヨーク州立大学に入学する方法
さて、ニューヨーク州立大学に入学するにはどうすればいいのでしょうか。3つの方法をご紹介します。
●英語力に不安がある場合
大学に入学するには英語力が足りない、しっかり準備をしてから入学したい、という方の場合は、語学学校でアカデミック英語を学びながら、志望大学の入学基準であるTOEFL®スコアを取って大学に進学します。
●コミュニティカレッジから大学編入
まだどんな分野を専攻したいか決まっていない方、四年制大学進学のための英語力が足りない方、最初から規模の大きい四年制大学に入学するのは心配な方の場合は、ニューヨーク州立大学のコミュニティカレッジから大学に編入するルートがおすすめです。コミュニティカレッジから進学する場合のTOEFL iBT®は45~61点が必要です。
●直接大学に入学
専攻がしっかりと決まっている方、入学したい四年制大学の入学基準を満たしている方は、直接四年制大学へ入学申請をします。大学に進学する場合のTOEFL iBT®は61~81点が必要です。
4.ニューヨーク州立大学に休学留学する方法
日本の大学に在籍しながら、約1年間休学をしてアメリカ留学をする方も増えています。
約1年間の留学の場合、付属の語学学校で必要な英語力を身につけ、英語力が上がった方は、学部科目を受講することができます。
学部科目では英語で専門分野を学びます。現地学生と一緒に授業を受けるため、コミュニケーションスキルを含め、実践的な英語力を身につけられることも魅力のひとつです。
●英語力に不安がある(入学条件を満たしていない場合)
※休学留学の手続きの際の英語力によって、大学でESLの履修期間が判断されます。
【おすすめの大学】
▶ニューヨーク州立大学ニューポルツ校
▶ニューヨーク州立大学フレドニア校
●英語力に自信がある(入学条件を満たしている場合)
大学で学部科目を履修することができます。大学で取得した学部科目の単位は、日本の大学に単位移行できる場合があります(在籍の大学に確認が必要です)。
学部科目は、マーケティングやマネジメントなどのビジネス系、心理学や社会学などの社会科学系、歴史や芸術などの人文科学系、数学や生物学、化学などの理数系の中からカウンセラーと相談しながら履修することができます。
【おすすめの大学】
▶ニューヨーク州立大学ニューポルツ校
▶ニューヨーク州立大学ジェネセオ校
▶ニューヨーク州立大学デルハイ校
▶ニューヨーク州立大学パーチェス校
▶ニューヨーク州立大学コートランド校
▶ニューヨーク州立大学フレドニア校
▶ニューヨーク州立大学オスウィーゴ校
▶ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校
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