アメリカの大学の授業ってどんな感じ?日本との違いは?

なぜ、多くの日本人留学生がアメリカの大学を選ぶのでしょうか?
その理由の一つに、授業スタイルの違いも挙げられるのではないかと思います。

そこで今回は、アメリカの大学の授業スタイルと、日本との違いについてご紹介させていただきます!

アメリカと日本の大学の授業スタイルの違いは?

基本的に最近は日本の大学でも欧米式の授業を取り入れてきていると言われているのですが、元々日本の学校は「受身型」で、先生が授業を黒板に書きながら進めて、それを生徒が聞いてノートを取る、というスタイルが多いと思います。

一方、アメリカの大学では基本的に「参加型」で授業が行われます。
例えば先生がテーマを与えて学生たちに考えさせ、それぞれがまず意見を出して、その中で先生が答えに結びつけていきます。

正解を求めるようなものではなく、同じテーマでもそれぞれの学生によって考え方も様々あるということが当たり前に受け取られます。

学生たちみんなで考えたり、ディスカッションした中で「なるほど」と理解していく過程を踏みながら、知識を深めていきます。しかし、それを行うために必要な予備知識がないと、自分の意見や考えを口に出して言うことはできません。

事前に「ここからここまで今度の授業で話をするので読んできてください」という宿題 ”Reading Assignment” が前の授業で提示されるので、次の授業までに学生たちはテキストや参考文献を読んでくる必要があります。

それぞれが事前に予習したりテキストを読んで自分なりに考えて、意見をまとめてくることが必要になります。ここが日本人や留学生にとっては量が多くて結構大変なのですが、しっかりそれを読んで事前に理解しているという前提で、次の授業が行われます。

そしてレクチャーでは、先生は教科書をそのまま説明するのではなく、例えば読んできたことを踏まえて追加の資料や動画などを使ってケーススタディなどを説明します。

  1. 事前に読んで知識を付ける
  2. レクチャーでその応用や事例を学ぶ
  3. 少人数に分かれてディスカッションをして更に理解を深める
    という流れで進めていくのが一般的です。

そのような授業で大事なことは、やはり「参加する」ということです。参加することが評価の基準になるので、手を挙げて発言をすると、成績に加点されたりもします。

先生からの一方的な講義を受けるだけではなく、学生たちが意見を持ち寄って色々な角度から答えを導き出していくという点が、アメリカの大学の授業における大きな特徴ではないでしょうか。

また、教室の中での学びだけではなく、フィールドトリップという学校外での授業が行われる科目もあります。例えば理系の教科では調査のために森に行ってみたり、ビジネス系のクラスであれば、実際に企業へ訪問して社員の方から話を聞いてみたりという経験もできます。

教科書に加えて、より最新のリアルな声を聞いたりするために、先生が自分のコネクションなどを使って手配したり、授業を活性化させるために大学の外にあるものも活用したりと、先生が自分の特権の中で、ある程度自由に学生が好奇心や興味を持てるような工夫をしています。

学生の授業参加態度の違いは?

アメリカの学生にとっては、自分でお金を払って学びに来ているという意識が高いのではないでしょうか。

お金を出して学校に通って、その価値をどれだけ学校から得られるか、その先生から得られるか、というところがやっぱり大きいので、学生も先生に期待しています。先生も学生たちのそういう期待に応えなきゃいけないという使命感はあるのではないでしょうか。

学生が先生や学校に期待をしている分、先生も授業の質を上げようと努力します。学期末ごとに、学生が先生に対する評価シートを提出することもよくあります。学生と先生の相互の活性化が行なわれているというのが、アメリカの大学ではよく見受けられます。

また同じ教科でもいくつかのクラスがあり、その中で学生がどの先生から学びたいということを選ぶことができるので、先生も授業内容に特色を出したり、選んでもらえる工夫をしています。

授業のスケジュール

大学で取る単位は自分で選択するため、自分で授業スケジュールを組むことができます。その後別の大学への編入を考えていたり、主専攻が決まっている場合は必要単位が決まっていたりするので、履修登録をする前にカウンセラーに相談して決めることもあります。

また、一週間の中での授業の時間を考慮しながら自分で組み立てていきます。中には朝8時から授業がスタートしたり、夜20時からの授業もあったりします。イブニングクラスは社会人の学生も多く参加しています。

それぞれ、自分が取りやすい時間や、受けておかなければいけない科目、時間帯なども考慮しながら、その学期の受講スケジュールを決めていきます。

課題・宿題はどれくらいあるの?

アメリカの大学では、課題はとても多いです。授業で学んだことや自分の意見をレポートにまとめたり、ディスカッションした内容をプレゼンテーションするために準備したりと、授業時間外の課題や作業は頻繁にあります。

ただ、授業のテーマに沿ったディスカッションをしたり、一つのテーマを深堀して探究したり、リサーチをしてチームの意見をまとめていったりということは、学生自身の興味もどんどん湧いてくるので、大変さはある反面、楽しい作業でもあります。


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