<留学生のプロフィール>
Kazuさん(大学生)
留学タイプ:私立語学学校→カレッジ進学→四年制大学編入
留学先:カプランサンフランシスコ・バークレー校、De Anza College
留学期間:2022年4月から留学中
留学の経緯を教えてください
ずっと渡米したいっていう気持ちはあったのですが、高校を卒業してから金銭的なもので少し期間が空いてしまいました。そのあと渡米し、語学学校をはさんで、コミュニティーカレッジという流れです。語学学校のカプランは6ヶ月間いました。その後にDe Anza Collegeに進学しました。
編入手続きは自分でしましたか?
そうですね。自分で調べる部分もあったんですけど、カプランバークレー校だと、事務所が比較的トランスファー(編入)の手続きとかも全部やってくれるところだったので、事務所と話しながら進めました。基本的には全てやってくれるイメージに近かったです。僕がするのは日程の調整と、それで間に合うのかというところの確認くらいで、I-20(入学許可書)やビザの移行は、全て語学学校が手配してくれました。
カレッジでの勉強と成績はどうでしたか?
De Anza College では1~2年生なのでリベラルアーツ(一般教養)科目をやっていたのですが、コンピューターサイエンス系の授業と言語学の授業を2つ軸にして取っていました。GPAは4.0(全てA評価)のマックスの状態で終わってます。
勉強以外で取り組んだことは?
UCに編入するとなると、申請書類に20個の課外活動を書く欄があるので、できれば20個埋めたいくらいの気持ちでした。一番力をいれていたのは、自分で事業をやっているということと、あとはカレッジ内で日本人会を運営してるってところが良かったのかなと思っています。De Anzaで日本人会というのが存在しなかったので、それを改めて作り直して、そこの運営とコミュニティを広げるための活動をしてきました。
日本人会の主な活動は?
日本人のコミュニティが小さかったですし、日本人留学生はカレッジに入ったばかり、初めてのアメリカの状態で、滞在先とかも色々分からないですし、授業の履修の登録方法も分からないので、その辺のサポートを切り口に、ちょっとずつ仲良くなっていきました。
ボーリング大会をしたりとか、日本人以外も誘ってバーベキューをして、120〜30人位集まりました。日本人以外とも交流したり、日本人がカレッジにいるよっていうのを他の現地のカレッジ生にも知ってもらうみたいな活動をしていました。本当に何もわからない状態だと、僕が困った立場だったのでヘルプになると良いなと思っていました。
日本人会に関わりたくないとか、あまり日本語を喋りたくない人ももちろんいるので、全体的に把握はしきれてないとは思うんですけど、一学年に日本人は10~20人ぐらいいたと思います。
トランスファー (編入) 向けのコースを取りましたか?
基本的に取る授業は変わらないのですが、トランスファーをするための必修の授業があるので、その授業はトランスファー組は必ず取っていました。自分の目的に合わせて、進学したい学部に合わせて取らなければいけない授業が変わってくるので、そこは取っていく形でした。
各学期の単位数は?
12単位取っていないと学生ビザが保てないので、12単位は必ず取るっていうのと、僕は一番少ない学期で15単位ぐらい、一番多い時は、クオーターの学校でマックスで取得できる単位数が21.5単位のところ、申請して23単位くらいに上限を上げてもらって取る時期もありました。
学部によっては3年間かけないと取得しきれないようなスケジュール感の学部もあったりするので、できるだけ詰めれるところは詰めて単位を取るということを意識してやっていました。
学内アルバイトはしていましたか?
はい、アルバイトもしていました。僕は日本人なので、日本語のチューターとして、枠はあまり多くなかったんですけど、日本語を勉強している学生のサポートみたいなことを毎週、対面とオンラインとでサポートさせていただくお仕事でした。
トップスクールに編入するためのコツは?
私立大学を抜いてUC(カリフォルニア大学)は、確かに有名な大学ではあるとは思うんですけど、カリフォルニア州立のカレッジから9割くらいを編入させると州が決めているので、比較的カリフォルニアのコミュニティカレッジに行くというのは、トランスファーしやすい方法かなというのがまずひとつあります。
その上で、GPAが限りなく4.0に近くないと合格しないということは確かにあるので、そこは情報を友達と共有したり、どの先生の授業を取るとか、この教授はこういうことしたらプラスアルファの点数が取れるとか、そう言った情報共有をしていました。また、教授のオフィスアワーにはできるだけ行くようにしたりというところで努力しました。
ホームステイはしましたか?ステイ先の治安はどうでしたか?
何箇所か点々としながら、De Anzaでもホームステイをしていました。サンノゼという地域ですが、比較的バークレーよりも治安も良くて、夜一人で歩いてても全く問題ないかなという印象で、夜まで開いているスーパーもあったりするので、男女問わず比較的安全に生活できる場所だなと思いました。
ただ、そうは言ってもアメリカなので、僕のホームステイ先の家の前にポストが建ってたんですけど、ポストが木製の軸に金属のポストが載ってるようなタイプの物で、その木製の軸の方からカットしてポストごと持っていかれちゃう事とかもありました。そういうのはやっぱりいくら安全な気がしていても、アメリカだから「あるよな〜」といったところです。
ホストファミリーとの交流は?
それは本当にホストによるかなと思います。僕のホストは、片方は働かれている方で非常に忙しくされていて、僕もその時期あまり家にいなかったので、外に一緒に行くというのはなかったんですけど、逆に別のホストだと、非常に仲良くしていただいて、家で採れた果物を使ってクッキー作ってくれたりしてもらってました。
ステイ先には他の留学生もいました。大体一人一部屋で、トイレはみんなでシェアか部屋ごとシェアの形になるので、必ず家には誰かいる状態だったと思います。
編入先は決めましたか?UCLAに決めた理由は?
僕は今回UCLAの方に進学しようと思います。ランキングとか見ちゃうとバークレーの方が高かったり、僕自身、テック系の企業を目指そうかなと思ったのでバークレーかなと思ったんですけど。以前からずっと起業したいなというのがあり、今実際に起業をしてるんですけど、LAとバークレーどっちも住んでみた時に、LAの方が日本人のコミュニティーとかもありますし、バラエティに富んだ活動、会社、産業があるなと思って、そういう意味で多様性があるかなと思ってLAにしました。
アメリカで苦労したことはありますか?
日常的に自分の予期しないことが起きたりとか、車上荒らしに実際あったりとか、ホストの車がいきなり鍵こじ開けられちゃったりとかはあるので。小さい事とかあったのかもしれないのですが、今思い返すとあんまり覚えてないっていうか、あんまり気にしない性格になっていくのかもしれないですね。一番は、カレッジに入って成績を取り続けることを意識してたところでもあったので、そこが難しかったです。
円安の影響は?
本当にしんどくて、一番ひどい月とかは、そうめんに麺つゆとゆで卵をいれて生活するという1ヶ月がありました。でも日本食のダシとかを売っているお店が近くにあったので僕は助かったんですけど、ひどい時はそれくらいの時もありました。外食に行くと本当に高くなっちゃうので、40ドルとかする所もディナーだと普通にありますし、チップも払わなきゃいけない文化なので、そういったところでお金はかかってくるかなと思います。
アメリカの良いところは?
人がオープンというところ、ギブの精神、誰かに尽くしてあげたいという気持ちがすごく日本よりも強いなと思いました。日本人も間違いなく優しいし、綺麗だし、でもアメリカの場合は会ってすぐにちょっと深めの話から入れる。日本人だったら一旦「今日はお日柄も良く〜」じゃないですけど、このレベルの会話から始まってというところがあると思うんですけど、アメリカでは “Hi” で始まってその次には「仕事何してるの?」って聞いて、「どこでどういう仕事をしていて」「今まで何をしていた」位の話をバーでもできちゃうみたいなのがアメリカの良さかなぁと思います。
将来はどんな会社を起業したいと思っていますか?
僕は英語系・言語系・教育系、ちょっと広いんですけど、言語教育に携わるようなアプリケーションの開発をやっていきたいなと思っています。僕自身、小中高と勉強が大嫌いで。今でこそ留学してる身ではあるんですけど、やっぱり勉強自体が好きかどうかで言うと、そんなに好きじゃない中で、日本の小中高の12年間の英語教育ってところに結構不満がありました。その点がどうにかならないものかなと思いながらやってきたところがあるので、そこを変えたいなっていう思いでの留学っていうこともあって、今もその目標が変わってなくて英語教育に携わって行きたいと思っています。
単語を詰め込むとか文法頑張るとか、ボキャブラリー語彙を増やして、みたいなことって確かに大事なことだと思うんですけど、実際アメリカへ来て感じたのは、日本人よりも南米の子とか、とにかく喋れなくても喋る意識がある子たちの方が喋れるようになっていくっていう世界だったので、そのカルチャー的なところからちょっと変えれるようなアプリケーションを創れたら良いなと思っています。
英語が不安な人にアドバイスをください!
僕もまさに、留学に行く前に英語がすごく不安だったので、SKYUSさんに手伝ってもらってまず語学学校に行ったという経緯があるので、そこはすごく共感できる点ですね。
高校受験したかどうか、大学受験したかどうかとかでも変わってきたりすると思うんですけど、僕が一番おすすめしたいのは、YouTubeに字幕をつけて、字幕をできるだけ同じスピードで読み上げ続けるということをやってました。それがリスニングの部分では効いたかなと。
英語のYouTuberさんの英語字幕をつけて、字幕もGoogle Chromeの拡張機能で“Language Reactor”というアプリがあるんですけど、そのLanguage Reactorを使ってYouTubeに英語字幕をつけて、その英語字幕と一緒に発音する練習をしました。あとLanguage Reactorの良いのが、カーソルを字幕のわからない単語の上に乗せると、日本語の訳がでるので、検索する手間がなくて、そのスピードでどんどん進めていけるのが良いところだなと思います。Netflixとかでも使えるはずです。
聞き取れなくても、わからない単語がたくさんあっても、英語が聞き取れないしわからないから、単語の暗記に時間を割くというよりも、最初はわからないのでちょっとストレスなんですけど、でも頑張って見続けていったことが、僕の英語力が変わったところかなと思います。
留学しようか悩んでいる方へメッセージを!
さっき治安の話とかもしちゃって、ちょっと不安になるかもしれませんが、やっぱり日本人だからこそ、逆に日本が好きだからこそ、留学はするべきだなと思っています。アメリカに来てみて改めて日本の良さを感じたり、アメリカの想像とは違った部分とか、全てアメリカが良いかと思ったらもちろんそうではないですし、日本だったらこうなのになぁとか、改めて海外に出てみて感じることは多くあります。
アメリカ人や中国人、韓国人、ベトナム人、フランス人、ブラジル人などいろんな国の人と会話してみて自分の文化や国の素晴らしさに気づくこともできると思うので、経済的にとか、色々あるとは思うのですが、もし可能であれば、チャンスがあるのであれば、行ってみるとすごく良い事なのかなと思うので、頑張ってみてください。
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