【11月22日】メディアリテラシー教育、アメリカでも義務化に！

アメリカではフェイクニュースやSNSなどのインフルエンサーの増加を背景に「メディアリテラシー：情報を読み解く力」を養うことを目的としたメディアリテラシー教育の必要性をあげる声がついに形となり、今年アメリカのイリノイ州の公立高校ので初めて法律で義務化と定められました。

どのようなことが高校でのメディアリテラシー教育として学ぶことになるかというと、以下内容が盛り込まれるとのことです。

The unit of instruction shall include, but is not limited to, analyzing:
(1) the purpose of media messages and how they are constructed;
(2) explicit and implicit media messages;
(3) values and points of view that are included and excluded in the media;
(4) how the media may influence ideas and behaviors; and
(5) the importance of obtaining information from multiple media sources.

“Media literacy” means the ability to access, analyze, evaluate, create, and communicate using a variety of forms, including, but not limited to: print, visual, audio, interactive, and digital texts.

日本語訳：
教材には、以下の分析が含まれるが、これに限定されるものではない。

(1) メディアメッセージの目的と、それらがどのように構築されるか。
(2) 明示的および暗黙的なメディアメッセージ。
(3) メディアに含まれる、または除外される価値観や視点。
(4) メディアが思想や行動にどのような影響を与えるか
(5) 複数のメディアソースから情報を得ることの重要性。

「メディアリテラシー」とは、印刷物、視覚資料、音声資料、インタラクティブ資料、デジタル資料など、さまざまな媒体を利用して、情報にアクセスし、分析し、評価し、創造し、コミュニケーションを図る能力を意味するものである。

アメリカではフェイクニュースやコロナウイルスの陰謀説といったインターネットを通した情報について、嘘か本当か見分けるための判断が難しく、国の情勢をも変えてしまうこともありました。

国をあげてメディアリテラシー教育に取り組んでいるアメリカにならって、日本でも取り組んでいくべき課題だと強く感じました。

参考サイト：

Media Literacy Now, Inc “Illinois will now REQUIRE media literacy lessons in EVERY high school“

Illinois Legislation” Public Act 102-0055 – Provides that every public high school include in its curriculum a unit of instruction on media literacy.”